野の花プロジェクトのご紹介
「野の花プロジェクト」名前の由来

「野の花が一番美しいのはどこにある時でしょうか」と問われれば、『手に取るな やはり野におけ れんげ草』という有名な俳句を思い起こします。
人にはそれぞれの生活があり、家族や隣人がいます。困難な病にある人にとって大切なことは、出来る限り、これまで過ごしていたその人の世界で暮らす事ではないでしょうか。そして、その人らしさを取り戻すことが出来るよう支援すること、このことこそ緩和ケアの本質であると私たちは考えます。
その昔、刑場に向かって歩むイエスキリストに、汗をぬぐおうと手ぬぐいを差し出した娘がおりました。その名はベロニカ。
緩和ケアの推進を草の根から図ろうとする今回のプロジェクトの名前には、レンゲとベロニカ、この二つの花の姿を重ねて「野の花」と命名しました。

元鳥取市民病院 病院長 (岡山大学名誉教授) 田中紀章

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